踊りの日本史

はじめに

パリオリンピック真っ只中ですね。今回のオリンピックではブレイキンも競技種目の一つとなっています。
そこで今回は踊りがテーマです。

踊りが身近になった

近年、ダンスが体育の授業の必修科目になったり、ダンス大会が開催されたりするようになったことで「踊り」が身近になったような印象を受けます。

けれども、「踊る」という行為は古くから行われてきました。

踊りの歴史

遡ること平安時代には民間芸能として田楽や猿楽が流行します。特に院政期には人々が田楽を踊って騒いだと言われています。

その後、鎌倉時代に一遍が踊念仏を始めます。こちらは念仏を唱えながら踊る、というものでした。

室町時代に入ると、観阿弥・世阿弥親子が能を大成させます。
一方で都市や農村では華やかな姿をした人々が踊る風流踊が登場します。この風流踊が盆踊りのルーツと言われています。

やがて幕末になると「ええじゃないか」が流行します。
伊勢神宮のお札が空から降ってきたことに対して人々が「ええじゃないか」と言って踊り騒ぎました。

さらに、明治時代になると井上馨が条約改正交渉の一環として鹿鳴館をつくります。そこには外国人が招かれ、ダンスパーティーが実施されました。

その後、バブル景気には人々がディスコで扇子を持って踊りました。

そして現在では、日本舞踊、バレエ、ベリーダンス、ジャズ、ヒップポップはもちろんのこと、TikTokやYotubeに登場するダンス動画に至るまで、多種多様な踊りを人々は楽しむ機会が増えています。

おわりに

人々は踊りたくなる生き物なのかもしれませんね。