はじめに

2月22日は猫の日です。ということで今回のテーマは猫です。

猫の名前ランキング

アイペット損害保険株式会社によると、2022年の人気猫種TOP3は1位がミックス、2位がスコティッシュ・ホールド、3位がマンチカンだそうです。
ちなみに、猫の名前の人気TOP3はオスだと1位がレオ、2位がむぎ、3位がそら、メスだと1位がきなこ、2位がルナ、3位がココだそうです。

平安貴族と猫

そんな猫と人間の歴史は古くまで遡ることができます。

平安時代には、貴族など上流階級は猫をペットとして飼っていました(ちなみに、ペット用の猫は中国から輸入されました)。実際、古典作品にも猫にまつわる話が登場します。

例えば、『枕草子』では「命婦のおとど」という猫の話が登場します(天皇は「命婦のおとど」を気に入っていたあまり、「命婦のおとど」が犬に脅かされて怖い目にあった時に脅かした犬を処罰した、という話です)。

また、『更級日記』にも菅原孝標女とその姉が飼っていた猫の話が登場します(実は猫の正体は大納言の姫君の生まれ変わりだったことが後に判明します)。

文豪と猫

その後、明治時代になると、猫好きの文豪が登場します。
例えば、夏目漱石は家に居座った野良猫を題材に『吾輩は猫である』を書きました(ちなみにこの猫は本当に名前がなく、夏目漱石は「ねこ」と呼んでいたそうです)。

また、作家の室生犀星も猫を飼っており、「カメチョロ」「ジイノ」と名付け、溺愛したそうです。

さらに、内田百閒に至っては、飼っていた猫(「ノラ」という名前だったそうです)が行方不明になると、新聞広告やポスターを出して見つけ出そうとしたほどです。「今ごろ三味線にされていたりして…」と冗談を言った弟子を破門にしたとも言われています。

おわりに

猫の存在は文学作品を生み出すエネルギーになっていたようですね。

参考文献・参考サイト

進士素丸
『文豪どうかしてる逸話集』(KADOKAWA、2019年)
瀬戸環
歴史を変えた動物たち』(扶桑社、2006年)
アイペット損害保険株式会社
(https://www.ipet-ins.com/)(参照:2023-02-19)