馬と日本史

はじめに

今年の干支は馬ですね。しかも「丙午」なのでエネルギーが激しい年とされており、何か挑戦を始めたり、停滞していた状況を打破するにはうってつけの年なのだそうです。

そこで、今回は馬にあやかり、馬にまつわるエピソードを紹介します。

馬にまつわるあれこれ

鎌倉時代、武士の訓練は馬と弓矢が用いられてきました。
そこから、「弓馬の道」と呼ばれる武士独自の道徳観念が生まれました(やがてこれが「武士道」につながっていきます)。

このように、馬は武士と密接な関係を持った動物でした。
そんな馬と武士にまつわるエピソードを3つ紹介します。

①上杉謙信の馬上杯

「信濃の龍」で知られる上杉謙信は、実は大の酒好きとして知られていました。

そんな上杉謙信は馬の上でも酒が飲みたいあまり、馬上杯を特注で作らせました。
ちなみに馬上杯は直径12cm、3合(約540ml)が入ったそうです。

上杉謙信の酒豪っぷりがわかりますね。

②織田信長の睡眠場所

織田信長は安土城をつくるまで、岐阜と京都の往復を繰り返していました。今でいう出張族の先駆けのようなものです。
これにはさすがの信長も疲れたようで、馬の上で寝ていたと言われています。

ちなみに、ナポレオンも馬の上で睡眠時間を確保していたと言われています。洋の東西を問わず、武人には通じる点があるのかもしれません。

③曲垣平九郎の出世の階段

江戸時代、徳川家光が芝の増上寺を訪れた帰り道、愛宕山の頂上に梅の花が咲いているのを発見します。

そこで、家光は頂上へ続く石段を馬で駆け上り、梅の枝を取ってくるよう家臣に命じます。

すると、馬乗りの名人だった曲垣平九郎が名乗り出ました。
彼は馬に乗ったまま石段を駆け上り、見事梅の枝を折って戻ってきました。

この結果、曲垣平九郎は家光からお褒めの言葉と名刀を授けられました。

このエピソードから、今では愛宕神社の目の前の石段は「出世の階段」として知られ、パワースポットにもなっています。

おわりに

馬が武士とともにあった動物だったことが、改めてこのエピソードからも伝わってきますね。