SPY×FAMILYと名言 その3

はじめに

10月からSPY×FAMILYのアニメ3期の放送が始まりましたね。
これまで、ブログではSPY×FAMILYにまつわる名言を紹介してきました。
今回はフォージャー家にゆかりの人物たちの名言を紹介します。

※以下、ネタバレを含む場合があります。

①管理官の名言(『SPY×FAMILY』10巻より)

「自分の頭で考え続けろ」

管理官は<黄昏>(現在はロイド・フォージャーの偽名を使用)の所属する諜報機関<WISE>の上司にあたる人物です。

上記のセリフは、護衛対象だった人物が実はスキャンダルを抱えていたのかもしれないことに対し困惑する部下に対し放ったセリフです。

この言葉に通じるのが、夏目漱石のこの言葉です。

「真面目に考えよ。摯実に行え。汝の現今に播く種はやがて汝の収むべき未来になって現わるべし」*1

*1 半藤一利 『名言で楽しむ日本史』(平凡社、2010年)

何が正しいかわからないからこそ、答えを求めるのではなく、自分で考えることの重要性を教えてくれますね。

②ヘンリー先生の名言(『SPY×FAMILY』10巻より)

「血の滲むような努力を惜しまず 己の管理を怠らず つまずいても腐ることなく 時に誰かと競い合い励まし合い そうした積み重ねの果てに皇帝の学徒(インペリアル・スカラー)の称号を得たのだ。何事も一朝一夕にはいかんものだぞ ミス・フォージャー」

ヘンリー先生はアーニャが通うイーデン校の担任の先生です。「エレガント」の口癖でもお馴染みです。

上記の言葉は「とにかくてっとり早く星(ステラ)がほしい」と言っているアーニャに対して言ったセリフです。

この言葉に通じるのが豊臣秀吉のこの言葉です。

「一歩一歩着実に積み重ねていけば予想以上の結果が得られる」*2

*2 半藤一利 『名言で楽しむ日本史』(平凡社、2010年)

どちらも一歩一歩の積み重ねが大事だと教えてくれますね。

③フランキーの名言

「ちげーよ誰の味方でもねー 東のやり方が嫌いなだけだ 窮屈なんだよこの国はよ だから嫌がらせしてやんの 反抗期なのオレは」

フランキーは表向きはタバコ屋の店主、裏では情報屋として<黄昏>に情報を提供しています(時にボンドとお留守番やアーニャの子守りを任されることも…)。

上記の言葉はある任務への協力をフランキー(厳密にはフランキーの知り合いの偽造文書のプロ)に求めた<夜帷>がフランキーに対し「なぜ西に協力するのか」と尋ねられた際に答えたセリフです。

この言葉に通じていそうなのが、勝海舟のこの言葉です。

「おこないはおれのもの 批判は他人のもの おれの知ったことじゃない」*3

*3 大隈和雄 神田千里 季武嘉也 山本博文 義江彰夫 『知っておきたい日本の名言格言事典』(吉川弘文館、2005年)

まさに「我が道を行く」を体現するかのような言葉ですね。

おわりに

名言が伝えることの本質は古今東西同じなのかもしれませんね。

※注 2025/10/27に記事の訂正を行いました。

参考文献・参考サイト

半藤一利
『名言で楽しむ日本史』(平凡社、2010年)
大隈和雄 神田千里 季武嘉也 山本博文 義江彰夫
『知っておきたい日本の名言格言事典』(吉川弘文館、2005年)