偉人の陰にあだ名あり vol.7

はじめに

今回は偉人のあだ名シリーズ第7弾として、「妖怪」がらみのあだ名を持つ人物を紹介します。

①鳥居耀蔵

1人目は鳥居耀蔵です。この人物は江戸時代の人物で、水野忠邦が行った天保の改革を推進した人物です。蛮社の獄(高野長英や渡辺崋山など蘭学者を弾圧した事件)を主導したのもこの人です。

そんな鳥居耀蔵には「妖怪」というあだ名がありました。
彼は甲斐守(甲斐国の国司のこと。なお、甲斐国とは現在の山梨県に相当します)という官職が与えられており、「甲斐」と彼の名前の「耀蔵」を取って「妖怪」と呼ばれました。

②土方歳三

2人目は土方歳三です。新撰組の副長で、戊辰戦争では旧幕府側に属し、五稜郭の戦いまで新政府軍を相手に戦いました。
以前したことのある『燃えよ剣』は、土方歳三の生涯を題材としたものです

そんな土方歳三は「鬼の副長」として恐れられました。
確かに、尊王攘夷派を取り締まったことはもちろん、仲間であっても掟に背いたものは容赦なく処罰したあたり、鬼に見えたのかもしれません。

③岸信介

3人目は岸信介です。この人物は戦後、首相になった人物です。ちなみに、この人物の弟(佐藤栄作)も孫(安倍晋三)も内閣総理大臣になっています。

この人物は晩年になって「昭和の妖怪」と呼ばれました。
なお、水木しげるの『ゲゲゲの鬼太郎』に出てくる「ぬらりひょん」という妖怪は、岸信介をモデルにしたと言われているそうです。

おわりに

あだ名からは、その人物がどのような人物なのかが見えてきますね。