偉人の陰にあだ名あり vol.7
はじめに
今回は「偉人のあだ名シリーズ」第7弾として、4人の歴史上の人物の、あまり知られていないあだ名を紹介します。
①紫式部のあだ名
1人目は紫式部です。『源氏物語』の作者として知られています。
昨年の大河ドラマ『光る君へ』では吉高由里子さんが紫式部を演じられていました。
そんな紫式部のあだ名は「日本紀の御局」です。
このあだ名の発端は一条天皇が紫式部のことを学識のある女性だとほめ、日本紀の講義をしてもらいたいと発言したことです。これによって彼女を妬む女房からこのあだ名をつけられてしまいました。
ちなみに、あだ名をつけられた紫式部が取った処世術が、「一の字も書けない」と無知のふりをすることでした。
②井伊直弼のあだ名
2人目は井伊直弼です。安政の大獄を実施し、桜田門外のへんで暗殺されました。以前、このブログでも井伊直弼のことを紹介しました。
そんな井伊直弼のあだ名は「チャカポン」です。
このあだ名は井伊直弼が茶道と和歌と鼓に夢中になっていることからつけられたものでした。
このあだ名だけ見ると、井伊直弼のイメージがちょっとだけ変わりそうですね。
③犬養毅
3人目は犬養毅です。立憲改進党、革新倶楽部、立憲政友会と複数の政党を渡り歩き、五・一五事件の際に暗殺されました。衆議院議員総選挙に18回連続当選したエピソードも知られています。
そんな犬養毅のあだ名は「桃太郎の犬」です。
このあだ名は犬養毅の先祖が桃太郎のモデルとされた吉備津彦の家来だったということに由来しているそうです。
④吉田茂
4人目は吉田茂です。以前「ジョークの日本史」で吉田茂のジョークの話を紹介しました。
そんな吉田茂のあだ名は「和製チャーチル」です。
このあだ名は彼が葉巻が好きだったことに由来しています(ちなみに、イギリスの首相を務めたチャーチルも葉巻が好きだったそうです)。
なお、吉田茂は愛犬家だったことでも知られ、他にも「ワンワン宰相」というあだ名もありました。
おわりに
あだ名を知ると、その人物を見る目がちょっと変わりそうですね。
参考文献・参考サイト
- 本郷和人
- 『東大教授が教えるやばい日本史』(ダイヤモンド社、2018年)
- 川村裕子
- 『愛とゴシップの「平安女流日記」』(PHP文庫、2018年)