犬と日本史

はじめに

11月1日は「犬の日」でした。この日は1が3つ続くことから「ワンワンワン」という犬の鳴き声にちなんで制定されたそうです。

犬の人気ランキング

2024年のデータによると、犬の人気ランキングTOP3は1位がトイプードル、2位がMIX(体重10kg未満)、3位がチワワなのだそうです。

犬との歴史

そんな犬と人間の歴史は縄文時代まで遡ります。
縄文時代の遺跡から犬の骨が見つかっていることから、狩猟のおともに使われたと考えられます。

やがて、平安時代になると文学作品に犬が登場します。
清少納言の書いた『枕草子』には翁丸という犬の話が載っています。

さらに鎌倉時代になると、犬は武士の訓練にも関わります。
鎌倉時代の武士の訓練の一つに犬追物といって犬に的をつけて弓矢で射るというものがありました(ただし、矢は先端が丸くなっており、犬に矢があたっても痛くない工夫はしていたと考えられます)。

その後、江戸時代に入ると犬と関わりの深い人物が登場します。
なんと言っても有名なのは江戸幕府5代将軍徳川綱吉です。「犬公方」とも呼ばれた彼は生類憐みの令の一環として四谷に犬小屋を作らせました。
また、戯作者の滝沢馬琴は犬を主人公とした『南総里見八犬伝』を著しました。

そして明治時代に入ると、犬をペットとして飼う者が現れました。
例えば西郷隆盛は肥満過ぎたため、運動のために犬を散歩させていました。
また、『吾輩は猫である』でお馴染みの夏目漱石も実は犬を飼っていました(ただ、夜遅く帰宅した際にペットの犬に吠えられ噛まれ服がボロボロになったため、よその人に譲ったとされています…)。

おわりに

このように、犬は人間の生活のそばに寄り添ってきました。

参考文献・参考サイト

進士素丸
『文豪どうかしてる逸話集』(KADOKAWA,2019年)
アニコム損保HP
(https://www.anicom-sompo.co.jp)(2024-11-02アクセス)