外国人の日本史

はじめに

今まで、このサイトでは日本人に関するネタを紹介してきました。
しかし、歴史の教科書を見てみると、鑑真からマッカーサーに至るまで外国人は登場します。ただし、教科書で登場する外国人はごく一握りです。
そこで今回は、教科書などには滅多に登場しないものの、日本に関係のある外国人を紹介します。

①男衾三郎絵巻の赤髪の人

男衾三郎絵巻』とは鎌倉時代に作成された絵巻物です(この作品の一場面が東京国立博物館で開催されている特別展『やまと絵-描かれる王朝の美-』で展示されていました)。笠懸の場面が特に有名で日本史の教科書に掲載されています。
『男衾三郎絵巻』には吉見二郎(男衾三郎の兄)が山賊に襲撃される場面が描かれており、その山賊の中に外国人が混ざっています(赤髪でギョロ目で鷲鼻、顎はしゃくれていて手は大きく描かれています)。
なお、この人物は越の国から来たオロシア人か山賊側に加担した外国人と推測されています。

②黒人弥助

弥助は信長の時代に一瞬だけ登場するアフリカ人です。
彼はもともとヴァリニャーノ(当時日本にいたキリスト教宣教師)の従者でしたが、ヴァリニャーノが弥助を信長に献上したことで信長に支えました。
なお、弥助は本能寺の変が起きた際も信長のそばにいた、数少ない生存者です。
弥助は本能寺の変を生き延び、明智軍に投降しました。南蛮寺に移送された後の彼の動向は不明です。

③シドッチ

シドッチはイタリア人宣教師です。彼は日本に関心を持ち、鎖国下の日本に入国します。その時、まげを結って着物を着ていたと言われており、周到に準備していたことが伺えます。しかし、日本語が通じないのを不審に思った役人によって捕まってしまいました。
この時、シドッチの取り調べを行ったのが新井白石です。彼はシドッチと面会するうち、翻訳を介さずにシドッチと直接会話できるようになったと言われています(この場面は三谷幸喜さんのミュージカル「日本の歴史」でも描かれていました)。

おわりに

こうしてみても、外国人が日本の歴史で大きく関わっていることがわかりますね。

参考文献・参考サイト

小松茂夫編
『日本絵巻大成12 男衾三郎絵巻/伊勢名所絵歌合』(中央公論社、1978年)
ロックリー トーマス著 不二淑子訳
『信長と弥助 本能寺を生き延びた黒人侍』(太田出版、2017年)