なりきりの日本史

はじめに

もうすぐハロウィンの季節ですね。この時期になると渋谷近くではコスプレや仮装をした人々が大勢集まってきます。ここ2年ほどはハロウィンの時に渋谷に集まる人も減っていましたが、今年はどうなるでしょうか。今回は仮装・コスプレがテーマです。

コスプレと仮装の違い

「コスプレ」と「仮装」は同じようなものとして扱われることが多いです。しかし、正確には「コスプレ」はアニメや漫画・ゲームに登場するキャラクターなどの扮装をすること、「仮装」は他の人間や動物の真似をすること、という違いがあるようです。

こうしてみると人々が仮装やコスプレを楽しむようになったのは最近のような印象を受けます。
しかしコスプレや仮装をすることは昔から行われていました。

中世の仮装

例えば、中世ではお盆の際、鬼の面を被った人や鷺舞(鷺に扮して踊る人)がいたほか、雪だるまの出し物もあったと言われています。

豊臣秀吉のコスプレパーティー

また、朝鮮出兵の際、豊臣秀吉は仮装大会を実施しました。その際、秀吉は瓜売りの、徳川家康はあじか(葦や竹などで作ったカゴやザルのこと)売りのコスプレをしていました。

赤穂浪士のコスプレ

さらに、江戸時代、赤穂事件(浅野長矩が江戸城殿中で吉良義央に切り付け、切腹となった事件。その後、浅野の家臣たち47名が吉良邸に討ち入り、吉良を討ち取った)が起きた際、人々は赤穂浪士のコスプレをする子供が登場しました。

おわりに

いつの時代も自分以外になりきりたいという思いは変わらないようです。

参考文献・参考サイト

呉座勇一
『日本中世への招待』(朝日新聞出版、2020年)
桧谷昭彦 江本裕
『太閤記 新日本古典文学大系(60)』(岩波書店、1996年)
歴史探偵