偉人の陰にあだ名あり vol.1
はじめに
皆さんは子供の頃にあだ名をつけられたことはあるでしょうか。ちなみに私は「パンダちゃん」と呼ばれていました。
しかし、あだ名は現在だけのものではありません。昔の人にもあだ名が付けられていました。
そこで、偉人につけられたあだ名をみていきたいと思います。
「鎌倉殿の13人」の登場人物のあだ名
今回は「鎌倉殿の13人」に登場する平清盛、源頼朝、源義経、北条政子、後白河法皇の五人のあだ名を見ていきます。それぞれ、松平健さん、大泉洋さん、菅田将暉さん、小池栄子さん、西田敏行さんが演じています。
それでは、彼らにはどのようなあだ名が付けられたのでしょうか。
まず、平清盛には「六波羅殿」というあだ名がありました。六波羅(京都鴨川の東の地域)に平氏の邸宅があったからです。
次に、源頼朝には「鬼武者」というあだ名がありました。頼朝が征夷大将軍に就任するまでに行なったことを考えれば、「鬼」というのも納得がいく気もします。
それから、源義経には「遮那王(しゃなおう)」というあだ名がありました。遮那とは毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ。宇宙を照らす仏)の略称です。
さらに、北条政子には「尼将軍」というあだ名がありました。源頼朝の死後、鎌倉幕府を裏で支えていました。承久の乱の際に御家人たちを鼓舞したのも政子です。
そして、後白河法皇には「日本一の大天狗」というあだ名がありました。源平合戦後に頼朝と義経が対立した原因には後白河法皇が絡んでいたと言われています。
おわりに
こうしてみると、偉人のあだ名には言い得て妙なところがありますね。
参考文献・参考サイト
- 本郷和人
- 『東大教授が教える やばい日本史』(ダイヤモンド社、2018年)